14-1ラック
14.1 Continuous

 

14-1ラックはポールニューマンが主演した古い方の映画「ハスラー」で取り上げられていたゲームです。
映画の中では「ストレート・プール」と呼ばれており、またBCAのルールブックでは「14.1 Continuous」と記載されています。わたしはストレートプールと呼ぶのがスマートで好きです。
このゲームはかなりむずかしいゲームで上級者向けです。はっきり言って初心者ではゲームとして成立させることは出来ないでしょう。最低でもB級以上の人同士でないとかなりきついと思います。ルールもかなり複雑な部分がありますので(はっきりいって、わたしもちゃんと把握してない部分が多々あり)こんなゲームもあるという参考程度で簡単な部分だけ紹介しておきます。
が、自分的にはせっかく本気でビリヤードをやるなら、このゲームを思いのままにこなせるぐらいになりたいと思ってます。

14-1ラック(14.1 Continuous、ストレート・プール)

プレイ人数:2人
使用球:1〜15番

ゲーム概要

このゲームはブレークショットを含む全てのショットをコールショットで行います。
番号に関係なく一つの的球を1点とし、先に規定の得点に達した方の勝ちになります。
公式試合では上がりが150点で行われるようです。つまりコールショットで最低150コの的球を落として初めてゲームの勝者になるわけです。一般のゲームでは75〜150点ぐらいの間で、25点刻みに決めているようです。このゲームの特徴としてテーブル上の的球が残り1コになった時点でフットスポット上のラックの頂点になる部分を空けてラックを組みます。そして残りの1コの的球をコールショットで落としながら手球でラックを割っていくという方法でゲームを続けていきます。これが「14.1 Continuous」の語源です。

ルール


14-1のラック左図が14-1のオープニングブレイク時のラックです。
オープニングブレイクとはそのゲームの1番最初に行なわれるブレイクのことで、
ゲームの途中で的球が残り1個になったときに行なわれるブレイクとは分けてこう呼びます。オープニングブレイクでは15コの的球全てを使って三角形にラックします。
このゲームでは的球の番号は全く関係ありませんが、一応正式にはラック最後尾の右端に1番、左端に5番を置くことになっています。

ゲームの先攻後攻は他のゲームと同じでバンキングによって決めますが、このゲームではブレイクを含め全てのショットをコールショットで行なわなければいけません。
上級者でもオープニングブレイクで確実に何かの的球を狙うことは不可能なため、バンキングの勝者は大抵後攻をとります。そのため通常はバンキングの敗者がオープニングブレイクをします。

またオープニングブレイクでは上記のような理由からセーフティーブレイクが認められています。
オープニングブレイクでセーフショットとなる条件は、1.コールショットにより的球をポケットする。 か、2.手球1コと的球2コの合計3コ以上がクションに届かなければならない。このどちらかの条件が満たされない場合はファールとなりペナルティーとして-2点が取られ、相手と交代になります。また的球2コ以上がクッションに届いたが手球がスクラッチした場合は-1点のペナルティーになります。

通常のプレイ中のファールのペナルティーは-1点です。

このゲーム独自の3ファールルールとして連続したショットで3回ファールを行なうと、3回目のファール時に通常のペナルティーの-1点に加え、3ファールのペナルティーとして-15点が加算され、合計-16点のペナルティーが取られます。

またこのゲームのみの特別なルールとして、的球が場外してもファールは取られません。
的球が場外した場合は単なるミスとして的球をフットスポットに戻し、相手と交代します。
またコールショットにより的球をポケットしたが、他の的球が場外した場合は、場外した的球をフットスポットに戻し、そのままプレイを続行します。

そしてこのゲームの独特なところが、的球が残り1コとなった時点で、それまでポケットした14コの的球をフットスポット上のラックの頂点を抜かした形で再度ラックし直します。そして最後の的球をコールショットで入れながら手球でこのラックを割る(つまりキャノンショットでブレイクする)ことにより規定の得点までゲームを続けていきます。


その他のルールについては説明しているとあまりにも長くなるので、興味のある方は詳しく解説されているサイトや本がたくさんありますので探してみてください。(なんとも無責任・・・)

ここでは実際のプレイの進め方を少し書いておきます。

オープニングブレイク例

まずオープニングブレイクでは何かの的球を狙ってコールするのは大変確率が低いため、大抵セーフのコールをします。 セーフティーブレークの一例として、左図のようにまず手球を軽くラック最後尾の端の球に当てます。すると矢印のようにラック最後尾の両端の的球が一度クッションに入り元の位置に戻ります。そして手球は2クッションののちヘッドクッション側ポケット前の撞きずらいポジションへ移動します。

このブレークが理想的に決まるとラックは殆ど元の形のままで相手に順番を回すことが出来ます。交代したプレーヤーは現状を見て、"入れ"がある場合はその的球をコールし、ない場合はまたセーフティーを掛けていきます。

こうして最初はセーフティーを掛け合い、ひとたび"入れ"が有ればそこから一気にゲームが動いていきます。

上級者であればひとつでもコールできる的球があれば、その的球を入れながらラックを割り、さらに何かをコールしながら少しずつ配置を作ってコールショットで全ての的球を落としていきます。

手球と的球両方のコントロール力が無ければすぐに行き詰まってしまうでしょう。

 

 

 

 

 

ゲーム途中のブレイク例

そしてゲーム途中のブレイク例が右図です。
このように的球が残り1個になった時点で頂点を抜かしてラックし直します。そして図のように15コ目の的球をポケットしながら、キャノンショットでラックを割っていき、ゲームを継続していくのです。

当然何も考えずに最後の的球を残したり、手球のポジションを取ったりすると最後のボールをポケットしながらラックを割ることが不可能になってきたりします。

その為にブレイク後の配置を見て早い段階でどのボールを残すかを決めそれには触れないようにします。そのボールがキーボールとなるわけです。もし都合のいいキーボールが無い場合は他の的球を落としながらこのキーボールを作っておかなくてはいけません。

そして14コ目を落とすときにこの最後のキーボールをポケットしながらキャノンでラックを割れる位置に手球をポジションさせます。

14-1でハイラン(ミスせず連続得点すること)の記録はウィリー・モスコーニという人の526点、数十年経った今でも破られてないそうです。
526点といえば単純計算で35ラックをノーミスでとり続けたということ。スゴイです。

 

とにかく、これはかなりムズかしいゲームで、はっきり言って日本の普通の球屋ではこれやってる人はあまり見かけません。というかわたしはアマチュアでこれやってる人は見たことないです。

でも526のハイランとまでは行かなくてもこれを難なくこなせるぐらいに上達したいですね。
って、それってプロレベルじゃないか・・・!?


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